ここは鍵曲(かいまがり)といって、路地がクランク状になっています。
敵軍が真っ直ぐ突っ込んでこられないようにした、城下町ならではの造り。
萩城の跡です。
海に突き出した小山の上に籠城用の砦を築き、手前に天守と御殿を配置。
いまは石垣と堀だけが残っています。
萩は、関ヶ原の戦いの後、徳川氏によって領地を大削減された毛利氏が、新たに拠点とした場所。
そして、明治維新で活躍することになる若者たちが切磋琢磨した場所。
そんな見所たくさんの、萩博物館。
夏みかんソフトも美味しかった。
165 山口
長州萩の城下町を巡ります。
こちらは、高杉晋作や伊藤博文のゆかりの地でもある円政寺。
幼少のころ境内で遊んでいたそうです。
街には古い景観が残されているエリアがあり、散策に最適です。
夏みかんは、明治初期に経済振興策として本格的に栽培を始めた、萩の名産品です。
街のサイズからみて、移動は徒歩かレンタサイクルがいいですね。
長州は萩の城下町。
今回のGW旅で、唯一晴れた日。
まずは松陰神社。
幕末長州の偉人、吉田松陰を祀った神社です。
ここには、松下村塾の建物があります。
移築ではなく、もともとここに建っていて、あとから神社の境内になりました。
吉田松陰がこの塾を主宰したのは数年と短い期間でしたが、ここで薫陶を受けた人たちが活躍し、明治維新が実現していくことになるわけです。
ここは、松下村塾だけでなく、吉田松陰や幕末の長州に関する博物館(宝物館)などもあり、幕末好きには楽しめる場所となっています。
なお、幕末好きの人々にはに総じて薩長寄りか幕府寄りかという傾向があることと思いますが、吉田松陰という人のひたむきさは、両派ともに尊敬できるものではないでしょうか。
山口県宇部市です。
街の中心は、宇部新川駅。
観光で行くことはあまりないかと思いますが、宇部や小野田のあたりには大規模な工業がありますので、平日の出張客は多いと思われます。
もっとも、移動は空港からクルマなのかもしれませんが。
さて、宇部線のおとなり小野田線には、朝夕のみ運行される2駅だけの支線があります。
ここも、全国JR乗りつぶしの難関ポイントのひとつと言えましょう。
終点、長門本山駅。まわりは普通の住宅街。
駅からは、徒歩数分で海です。
この支線は、昔、海底炭田のために敷かれたものだそうで、何か残っている建物などがないかと思いましたが、海岸の草むらは私有地で入れませんでした。
ちなみに、2003年3月まではクモハ42という戦前の茶色い旧型電車が走っており、これが見られる最後の路線ということで、鉄道ファンの間ではちょっと有名でした。
今は、朝夕5往復のみの運行で、長門本山駅の乗客数も1日あたり27人(2007年)という状況。
あたりは住宅街で道路も整備されており、存続していることが不思議な路線です。
今後どうなりますやら・・・。
JR山陰本線、小串駅(山口県)を降りると、徒歩2、3分で海岸に出られます。
日本海というと冬の荒れたイメージが強いですが、季節と場所によっては、こんなに青くて穏やかです。
猛暑の続いたこの夏、この日もおそらく35度はあったのではないでしょうか。
太陽がまぶしくて、 クラクラしました。
乗りつぶし第三弾の続きです。
山口線で日本海側の益田に出た後は、山陰本線に乗りついで、宿のある長門湯本温泉へと向かいました。
が、最後の美祢線(みねせん)への乗換駅に着いてみると、美祢線は先月の大雨の影響で運休となったままであり、代行バス運行となっていることが判明!
事前に調べればすぐわかることですが、うっかりしていました。
旅程全体の乗換乗継はバッチリ計画したのですが、そもそも路線が動いていないとは・・。
結局、美祢線完乗は持越し。
今回の旅で、代行バスは完乗しましたけどね!(涙)
ということで、翌朝です。
日本海のすぐそば、仙崎駅まで、宿の近くから路線バスで移動。
仙崎の街は、「金子みすゞ 」という女性詩人が生まれたところだそうです。
少し調べてみると、かつてどこかで耳にした作品もありました。
青いお空のそこ深く 海の小石のそのように
夜がくるまで沈んでる 昼のお星は目に見えぬ
見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ
(「星とタンポポ」から抜粋)
仙崎駅から列車でひと駅戻り、山陰本線で山口県の西側をぐるっとまわって下関へ。
ときおり海も見える路線です。
「こっとい」と読みます。難しいですね。
海が見えてきました。
これは進行方向右後ろの様子。
小串駅に到着。
ここで途中下車。
2、3分歩くと、真夏の青い海に出られます。
山口では、県庁周辺にいくつか見どころがありますので立ち寄りました。
あまりの暑さに往生しましたが・・。
国宝、瑠璃光寺(るりこうじ)の五重塔。
15世紀、大内氏が一帯を治めていた時代の建築です。
こちらは、昔の山口県庁舎。大正期のカッコいい建物です。
いまは県政資料館となっています。
後ろが現在の山口県庁舎。
こちらは、山口藩庁門。
幕末のころ、長州藩主毛利敬親(たかちか)は、藩をとりまくキナ臭い事態に備えるべく、萩から山口へと藩庁を移しましたが、この際に作られた門です。
いまも利用されています。
この夏の乗りつぶし、第三弾は山口県です。
山陰本線の一部、山口線の一部、美祢線、小野田線、宇部線、岩徳線など、このエリアにはまだ乗っていない区間が多くありますので、一度に面で押さえたいと考えたのでした。
出発は広島駅。
途中、厳島神社の鳥居を遠くに望みながら、しばらく走ると山口県。
岩国駅に到着。
岩徳線に乗り換えて、徳山で再度山陽本線に合流します。
山陽本線よりもショートカットできる路線ですが、実際は非電化単線で、山間に入っていくローカル線です。
手前が山陽本線の電車。奥の黄色いのが岩徳線のディーゼルカー。
ここからしばらくの区間は写真を撮っていないのですが、新山口駅で山口線に乗り換え、湯田温泉駅で下車し、昼時の炎天下を駅から15分ほど温泉街まで歩き、温泉につかってさっぱりし、また炎天下をバス停まで歩いて汗をかき、路線バスで山口県庁前までやってきました。
旧県庁舎や瑠璃光寺の写真などは、次で紹介します。
あまりに暑いのでタクシーで山口駅に移動。
そこから山口線で終点の益田を目指します。
途中駅で、SLやまぐち号とご対面。
だんだんと日が傾く田園風景の中を走り、日本海側の街、島根県益田市に到着。
未乗区間だった山口−益田間を乗りましたので、山口線完乗です。
さて、ご存じの方もいると思いますが、「秘密結社 鷹の爪」という短編アニメ作品があります。
作者が島根県出身ということもあってか、JR西日本のポスターに採用されていました。
他にも数種類ありましたよ。
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