阿波国の一宮、大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)です。
阿波国とは、現在の徳島県とほぼ一致します。
今回、JR高徳線の板東駅から歩いて訪れました。
大鳥居は、高松自動車道のすぐわきに建っています。
以前に高松から鳴門に向けて走ったとき左に見えたのは、やはりこれだったようです。
この神社の主祭神は、大麻比古神(=天太玉命)。
阿波国を開拓したとされる忌部氏(いんべし)の祖先神です。
ところで、今の千葉県南部も、昔は同じ読みのアワ(安房)の国でした。
忌部一族が、海を渡ってたどり着き、そこを開拓したと言われています。
安房国一宮である安房神社の主祭神も、この天太玉命(あめのふとだまのみこと)です。
ご神木の大クスノキ。
こちらは、境内にある「ドイツ橋」。
第一次大戦の際に捕虜として収監されたドイツ兵たちが造ったものです。
捕虜の扱いが寛容で地元住民との交流も盛んだったことから、解放帰国の記念に造ったとのこと。
ドイツ人捕虜との交流の様子については、映画にもなっています。