糺の森(ただすのもり)のすぐ南に、2016年秋に公開されたばかりの新しいスポット「旧三井家下鴨別邸」があります。三井家とは、江戸時代に呉服商の越後屋(いまの三越)を興して財を築き、三井財閥(いまの三井グループ)を作り上げた一族のことです。
この三井家の別荘として大正時代に建てられた屋敷ですが、戦後まもなく、国に譲渡。1951年から2007年までは、隣接する京都家庭裁判所の所長官舎として使用されていましたが、保存状態も良く歴史的価値も高いことから、原状回復作業を経て一般公開されることになったものです。
部屋の中がゆがんで見えるのは、明治・大正時代の建築当時のガラスがそのまま使われているから。これも貴重な過去の遺産です。
では、庭に出てみましょう。
12月初旬ですが、まだ紅葉が少しだけ残っています。
2階の座敷や茶の間は、手続をすると借りることもできます。
3階には、望楼も作られています。
庭の池越しに望む主屋。
京都ではこういった別荘屋敷が何箇所か公開されていますが、ここも見ごたえありました。