翌朝も快晴!
まずは、鉄道ファンの習性として、駅に足が向かいます。
これが、JR最北端、稚内の駅です。
(2011年に、近代的な白い駅舎に建て替えられました。)
発着本数は少ないですが、札幌直結の特急列車もあります。
線路は、まさにこの黄色い車止めで終わり。
高台にある稚内公園に登ります。
そびえる、開基百年記念塔。
吹く風が涼しい。
「九人の乙女の碑」という慰霊碑。
終戦直後、日本はすでに降伏したにもかかわらず、突如侵攻してきたソ連軍。
南樺太はあっという間に蹂躙され、真岡という街の電話交換所では、9人の若い女性交換手が最後まで通信確保の使命を全うし、自決という最期を選びました。
この壮絶な悲劇は、小説やドラマにもなり、語りつがれています。
花畑の向こうに見えるのは、「氷雪の門」です。
碑文を引用しておきます。
人々はこの地から樺太に渡り、樺太からここへ帰った。戦後はその門もかたく鎖された。(中略)氷と雪のなかで、きびしく生き抜いた人々を象徴する女人像、望郷の門、霊石を三位一体とする彫刻家本郷新先生の力作がここに出来上がった。この記念碑を氷雪の門と命名した。
さいごに、昨日夕日を見たのと同じ場所から、青空の風景を。
ここに住んでいる人たちは、毎日どんな生活をしているんだろう。
自分がここに住んだら、どんな毎日を送るんだろう。
さて、このあとは、朱鞠内湖を経由して、ひたすら南下します。